ISSUE 01 ・ 特集 ・
わたしの継ぎ目
「わたし」は昨日のわたしと同じだろうか。自己はひとつながりに見えて、近づくと継ぎ目がある。それが覗く場面を、脳と機械と身体のあいだを行き来しながら集めていく。
収録記事
IN THIS ISSUE
002埋め合わせる脳、埋め合わせる機械 ― せん妄とハルシネーション
せん妄で同じ動作を止められなかった父の反復と、生成AIのハルシネーションを並べて読む。壊れているのが自分で分かるのに止められない、その空回りをめぐる。

003AIの意識は泡沫か
AIに意識があると仮定したとき立ち上がる、セッションごとに生まれては消える不連続な「わたし」。睡眠・仏教の無我・心理的連続性と並べて考える。

012操り人形は生きている
『屍者の帝国』を入口に、自然界のゾンビ化を寄生と生化学から辿る。操れるのはなぜ生者だけなのかを、フィクションと生物学を往復しながら考える。

013目盛りのなかのわたし
双極性障害で処方された薬は、気分の波を止めると同時に、感情を平らな底へ張りつかせた。薬が回す気分のダイヤルに、素の自分を指す目盛りはあるのかを辿る。