知的好奇心を追いかけるメディア。
特集
ISSUESISSUE 01
わたしの継ぎ目
「わたし」は昨日のわたしと同じだろうか。自己はひとつながりに見えて、近づくと継ぎ目がある。それが覗く場面を、脳と機械と身体のあいだを行き来しながら集めていく。
収録 4 本
015「この目で見た」は信じられるか
部屋の死体が、1年半誰にも見えなかった。『姑獲鳥の夏』の「反則」を、実在の見落とし事例と予測する脳の研究に照らし、「この目で見た」の確かさを測る。

014煙のない警報
割り箸やアイスの棒が怖い、理由もトラウマもない――そんな恐怖症はなぜ生まれるのか。ヘビや高所を説明する進化の物語が届かない先を探る。

013目盛りのなかのわたし
双極性障害で処方された薬は、気分の波を止めると同時に、感情を平らな底へ張りつかせた。薬が回す気分のダイヤルに、素の自分を指す目盛りはあるのかを辿る。

012操り人形は生きている
『屍者の帝国』を入口に、自然界のゾンビ化を寄生と生化学から辿る。操れるのはなぜ生者だけなのかを、フィクションと生物学を往復しながら考える。

011Let's Go Heavenと住職は言った
法事で住職が放った「羯諦とは英語でLet's Go Heaven」。時制も行き先も間違えた三重の誤訳がなぜ届いたのかを、訳されない真言の来歴から辿る。